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はじめまして!齋藤と申します。

私たちとご縁を結んでいただき、心より感謝申し上げます。

私は子供の頃からお茶の魅力に取り憑かれ、気づけば「お茶の故郷」中国雲南省まで留学してしまうほどでした。

お茶というものは非常に不思議なもので、カメリアシネンシスという同じ学名を持つ茶葉が、製法や喫茶法によって、全く違う味や香、体験をもたらします。

よく驚かれるのですが、紅茶も緑茶も同じカメリアシネンシスからできているんですよ!

もちろん、それぞれに適した品種が開発されていますが、基本的には発酵度や製法が違うだけなのです。

そして、抹茶。

抹茶の故郷も実は中国なのです。

と言っても、当時の抹茶は単なる「粉末茶」程度の意味合いで、現代日本の抹茶とはだいぶ異なります。

もっと言ってしまうと、抹茶という言葉自体、意外と新しい言葉なのです。
茶道で有名な千利休も「抹茶」とは呼んでいませんでした。

実は、粉末茶自体は、日本で茶の湯が大成される以前から、一般的に飲まれていました。特別なものではなく、回転寿司の粉末茶のようなものです。

しかし、覆い下栽培が始まり、旨味が強く、苦味の少ない茶葉が作られるようになると、その粉末茶を濃く点てても美味しく飲めるようになりました。

この覆い下栽培のお茶を、特別なお茶という意味合いの「別儀」、これ以上ない最上のお茶という意味合いの「無上」と呼ぶようになり、現代の茶道でいうところの「濃茶」のちょっと薄いバージョンの抹茶を飲む会が流行し始めました。

これが、現代でいうところの「抹茶」そして「茶会」です。

※ちなみにこの頃の「薄茶」は現代の抹茶の基準に当てはまらない、覆い下栽培ではない緑茶です。

つい、熱く語ってしまいましたが・・・

このように、抹茶も時代とともに色々と姿を変えています。

…つい、熱く語ってしまいましたが、
このように抹茶も、長い歴史の中で姿を変え続けてきました。

だからこそ、歴史を学ぶことで抹茶をもっと自由に、もっと深く楽しめると私は考えています。
そして、抹茶を「より美味しく」「より楽しく」日常に取り入れていただけるお手伝いができたらと思っております。

小さなお店ではありますが、奈良という日本のお茶と茶道文化のルーツを持つ地から、最高の抹茶体験と、その背景にあるストーリーを発信してまいりますので、応援していただけたら幸いです!

一般社団法人 伝統をつなぐ会 くるる舎 代表理事

茶道師範

日本茶インストラクター

お茶の故郷雲南省「雲南民族大学」へ留学後、台湾の老舗中国茶店web店舗店長として緑茶、青茶、黒茶、紅茶、白茶、黄茶、花茶などあらゆる茶についての専門知識を得る。同時に、日本の喫茶文化についても学びを深めるため、茶古書を読む研究会を主宰。日本伝統文化の保存と振興を目的とした社団法人 くるる舎 代表理事として本物の日本伝統文化の普及に努める傍ら、閉鎖的な空間ではなく、よりオープンな形式で本格的な茶の湯文化に触れる場を提供したいという思いから茶の湯のルーツ奈良にスタンドスタイルの抹茶カフェをオープン。従来の閉鎖的で敷居の高いイメージを排除しつつも、長年培った本物の知識でコーディネートされた空間は、茶の湯の歴史と文化を損ねることなく、国内外の多くの方に「抹茶文化」を広めることに成功している。

また、次世代への継承者としての使命感も強く、子供たちへのボランティア活動も積極的に行なっている。「抹茶」という美味しい触媒を活用して、日本人としての誇りと伝統を未来に繋げる活動を精力的に行う。